カーテン生地についてご紹介致します。
カーテン地は、生地の性質により分類できます。
厚手の「ドレープ」、薄くて光を適度に透過する「レース」「ボイル」、レースよりも太い糸で織られた「ケースメント」などがあります。室内側にドレープ、窓側に薄手のレースをつける2重吊りが一般的です。
ドレープ
「ドレーパリー」とも呼ばれ、太い糸を使った織物の厚地のカーテン地のことを言います。
保温や防音、遮光などの機能に優れ、無地のものや柄物、起毛タイプのベルベット等があります。
ケースメント
ケースメントとは、ドレープとレースの中間のようなカーテン地で、透かし織りのものが主流です。レースより熱くてボリューム感があり、落ち着いた雰囲気があり、単独で使用することが多いタイプです。
レース・ボイル
レースは編み機で編まれた、光を透過するカーテン地で、ボイルは、透明感のある織物タイプのものを言います。また、ボイルに刺繍を施したものを「エンブロイダリー」と呼びます。
主なカーテン地の素材と特徴
カーテンに使用される素材は、天然素材(絹、麻、綿、羊毛)と化学繊維(ポリエステル、レーヨン、アクリル)に大別されます。
綿
丈夫で吸湿性があり、染色性も良い生地です。摩擦や熱に強く手触りが良いのが特徴です。
初期の段階では洗濯で縮む、シワになりやすく、日光に長期間さらされると劣化するという短所があります。
麻
自然な光沢があり、熱や光、洗濯に強いという特徴があります。また、綿の2倍の強度があります。短所として、シワになりやすく縮みやすい、日光により黄ばむなどがあります。
絹
上質な光沢感や手触り感があります。シワになりにくく、美しいドレープが作りやすい素材です。
しかし、アルカリや虫に弱く、日光にさらされると劣化しやすい上に高価という短所があります。
ポリエステル
反発力が大きく、シワになりにくい特徴があります。他にも、
- 洗濯で伸び縮みしにくく、乾きやすい
- 型くずれしにくく、化学繊維の中では、熱に強い
- 適度な強さ、伸び、しなやかさがある
という特徴がありますが、静電気が起きやすく、汚れがつきやすいという短所があります。
レーヨン
独特の光沢があり、しなやかでドレープ性が良いため、以前はドレープカーテンの主流でした。
しかし、カーテン自体の重みや室内の湿気を吸うことなどで、吊っている間に伸びてしまう、また、家庭での洗濯は不向きで、ドライクリーニングを行うべきという短所があります。
アクリル
軽くカサ高で温かい、シワになりにくい、薬品や日光に強い、染め上がりが良いという特徴があります。しかし、静電気が起こりやすく、ケバ立ちや毛玉ができやすい、熱に弱いという短所があります。
まとめ
カーテン地の種類と素材をご紹介致しました。
現在、素材では扱いやすさからポリエステルが主流となっています。
しかし、それぞれの素材で良さも有るため、お部屋の雰囲気を理想に近づけるためにも、
他の素材のカーテンも検討してみてはいかがでしょうか。