シェードカーテンが壊れやすいといわれる理由についてご説明します。
シェードカーテンと一般のカーテンの違い
一般のカーテンは手を使って左右に開きますが、シェードカーテンはロールスクリーンのように、紐やチェーンを使って上下に開くタイプのカーテンです。
開閉のためにさまざまなパーツが使われているため、レールに取りつけて滑らせるだけの一般カーテンに比べると不具合が出る、不具合を感じる確率が高くなります。
シェードカーテンの不具合
シェードカーテンの不具合には、パーツが故障している場合と、故障していないけれど調整が必要な場合の2パターンがあります。
ストッパーが利かなくなる
紐で開け閉めする「コード式」のシェードカーテンに起こる不具合です。
シェードカーテンは好きな位置で止めることもできるのですが、ストッパーに不具合が起きると止まりにくい、または全く止まらなくなってしまいます。
これは、ストッパーのギアの摩耗や経年劣化によっておこるパーツの故障で、直すにはパーツを交換するしかありません。
パーツの寿命は一概にどのくらいとも言えず、10年経過しても不具合がないこともあれば、3年もたたずに故障する「ハズレ」のパーツもあるようです。
ただし、現在ではこういった「ハズレ」のパーツは少なくなっています。
チェーンが絡んで昇降不能になる
ギアを使ってチェーンを巻き取る「ドラム式」のシェードカーテンに起こる不具合です。
「ドラム式」は操作チェーンを引くとヘッドレール内のシャフトが回転し、巻き取りドラムが生地の裏側にある昇降コードを巻き取っていく仕組みになっていますが、この昇降コードに緩みがあると巻き取り不良を起こし、最悪の場合絡まって昇降不能になることがあります。
パーツ自体の故障ではないものの、絡まったコードを解いてセットしなおすには、ある程度の知識が必要となるため、自分で直すのは難しいかもしれません。
上げた時に斜めになってしまう
下しているときは問題がないものの、上げたときに斜めになっているという不具合です。
これは機械の故障などではなく、生地の裏側を通っている昇降コードの長さにばらつきがある、昇降コードを固定するコードキャッチからコードがはずれているなどの理由で、水平レベルがおかしくなっているときに起こります。
コードキャッチにコードがきちんとついているかを確認し、各コードの長さを調節するだけで直すことができます。
ヒダがきれいに出ない
これは機械的な不具合ではなく、シェードに使われている生地の厚みや重さ、張りによる「クセ」です。
根本的な解決法はありませんが、シェードを上げているときにヒダを手で直していると、次第に生地が正しい状態を覚えるようになり、きれいなヒダができるようになります。
また、生地の裏側にバーを縫い付ける「シャープシェード」であれば、ヒダが乱れることがありません。
まとめ
シェードカーテンは壊れやすいといわれますが、実際に起こる不具合のほとんど操作の失敗や調整不足によるもので、パーツ交換が必要な故障はほとんど起こりません。
正しく使っていれば防ぐことができる不具合がほとんどですので、あまり不安を感じる必要はありません。